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シリーズ:美術批評を読む

【登壇者/レクチャー内容】
きりとりめでる/多木浩二論
沢山遼/宮川淳論
塚田優/日向あき子論
南島興(司会)

※レクチャー内容につきましては、変更になる場合もございます。予めご了承ください。

今日ほど批評がない時代はないと言われます。しかしいつの時代も批評家は絶滅危惧種であり、いつの時代も批評はそれ自身の存在証明を繰り返してきました。批評は存在しているにもかかわらず、自分たちを危機的な状況であると認識することで延命してきた言説のジャンルと言ってもいいかもしれません。

危機とは何か?それは関心の欠落から生まれます。言説は孤独で作り上げられるものではないからです。たとえ直接言及されていなかったとしても、ある批評文は過去の批評的言説のネットワークのなかにいくつかの参照項を見つけることができます。そうした繋がりを隠れた紐帯と呼んでみましょう。その繋がりは、批評家自身にとっても自覚されていないことがあります。けれど見えないことは、存在しないことを意味しません。このレクチャーシリーズでは、こうした歴史の紐帯を見えるようにしたいと思っています。

私たちはそれぞれがあるひとりの論者について批評することで、自分自身を含む歴史が織りなす批評のネットワークを辿り直します。先人たちの言葉を吟味し、思考することで、いまという時空間のなかで生成しうる、批評の地図を制作します。そしてこの地図は、常にまた遅れてやってくる者たちによって書き換えられ、更新されていくことでしょう。

本レクチャーでは、様々なプレーヤーたちが自らが参照する、もしくは批判対象とする論者について検討することで、歴史的な繋がりを明らかにします。見えなくなった批評の系譜を辿り直すことで、自ずと同時代の批評の姿も見えるようになるでしょう。当日は各登壇者がひとりの論者についてレクチャーをしたのち、全体討議をします。

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