膝枕で夕日をみた 妻の幸せそうな顔が夕暮れの染まる 2016/01/15 01:04 Facebookでシェア URLをコピー 報告 膝枕で夕日をみた 妻の幸せそうな顔が夕暮れの染まる これが知り得なかった幸せ… 夏の終わりを告げる鈴虫がリンっとなく。蝉の声は気づけば止んでいた。四季の移ろう変わりがはやいやうに その愛も気づけば虚ろいた 幾年たち独りの私 病室の片隅で冬の空をみた 虚空に小さな命が亡くしにやってきた 触れでも消え、触れなくとも消え まるであのときの愛のように 手を伸ばし触れば冷たく それでも暖かさはある まるであのときの愛のように 春が訪れ可愛い子たちが親離れ 蒼空へ舞う様は無邪気に愛らしく まるであのときの愛のように そして瑞々しく茂り寂しくたつ親は強く逞しく 蝉時雨響く時またおもった あー、あの時の愛だ… 蝉時雨終えて鈴虫の最後の歌で静かに 目を閉じる自作「愛」
